France

フランス

独自の文化を育むヨーロッパの異郷 バスク地方(フランス)

2013.01.16

ピレネー山脈をはさみ、スペインとフランスの両側ににまたがるバスク地方。そこに住む人々はバスク人と呼ばれ、ヨーロッパの他の地域とは異なる言語を持ち、独特の文化を育んできました。近年では美食とアートの都としても注目を浴びている地域です。今回はそんなバスク地方の中でもフランスバスクの魅力をご紹介します!

サン・ジャン・ド・リュズ

by eitbcom

赤や緑の木組みの伝統的なバスク建築の家々が建ち並ぶ港町、サン・ジャン・ド・リュズ。現在はリゾート地としても有名で、夏のハイシーズンになると、国内外から多くの観光客がやってきます。

by Julius2043

白壁に赤色の木組みの家々は、おもちゃの積み木のように素朴で、温かさを感じますね。

by Rufino Lasaosa

木組みの窓に花が飾ってあるだけで、どうしてこんなにかわいらしく見えるんでしょうね~!

by Rufino Lasaosa

港のボートも色鮮やか。木組みの窓の色も赤と緑が多く使われていますが、赤はバスク人の熱い血を表し、緑はバスク地方の豊かな緑を表すバスクカラーなんですね。街を歩いているといたるところにバスクカラーが使われています。

by Terre et Côte Basques

こちらはラウブルと呼ばれるバスク民族の古来からの伝統的文様。バスク十字とも呼ばれています。看板、織物、陶器、アクセサリーなど、いろんな所にこの文様が使われています。街を散策しながら、バスク十字を見つけるのも楽しそうです。

by Munduate

そして、サン・ジャン・ド・リュズと言えば、マカロン!1660年、太陽王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズがサン・ジャン・ド・リュズで結婚式を挙げた際に、王室御用達のパティシエだったアダムがお祝いに献上したのがこちらのマカロンです。現在のフレンチ・マカロンの原型とも言われています。

by Daumesnil

こちらはそのロイヤルウェディングが行われた年に創業したアダムのお菓子屋さん「Manson Adams」です。王室にお祝いとして献上したマカロンの味を現在も守り続けています。さくっとした食感に甘さ控えめのマカロン。サン・ジャン・ド・リュズを訪れた際はぜひ立ち寄ってみたいですね。

by Garuna bor-bor

芸術家のトレードマーク的な帽子のベレー帽。元々の発祥地はフランスのベアルン地方ですが、バスク地方でも広く使われるようになり、パスク地方を訪れたナポレオン3世が「ベレー・バスク」と呼んだことから、バスク地方の帽子として広まりました。現在もベレー帽を愛用している年配の方も多くいます。

バイヨンヌ

by Karim SAARI – Photography

バスク語で「川」を意味する語に由来するバイヨンヌ。市街中心部はアドゥール川とニーヴ川によって、大バイヨンヌと小バイヨンヌ、サンテスプリの3つの区域に分けられています。

by Mytinerary

バイヨンヌも木組みの伝統的なバスク建築がとてもかわいらしい街です。

by Hans van Reenen

中央に高くそびえる建物は世界遺産のサント・マリー大聖堂。バイヨンヌの街角で、世界遺産を眺めながらカフェで一休みしてみてはいかがですか?

by pviolet

85mの2つの鐘楼を持つサント・マリー大聖堂は、13世紀から14世紀にかけて建設されたゴシック様式の大聖堂。

by Erke

バイヨンヌといえばチョコレートの街としても有名です。新大陸からスペインに持ち込まれたカカオが、バスク地方に伝わり、バイヨンヌはフランスにおけるチョコレートの玄関口になりました。パリのようにチョコレートのブランド店はありませんが、街には小さなショコラティエがひしめきあっていて、チョコレート職人さん達が、切磋琢磨チョコレートを作り続けています。

by saintjeandeluz

そして、バスクの伝統的なお菓子と言えば、厚めに伸ばしたアーモンド入りのクッキー生地にこの地方の特産品のひとつでダークチェリーの一種のスリーズ・ノワール(仏:cerise noire)を入れて焼いたガトー・バスク。正式な物はバスク十字の飾りをつけて焼いたものですが、バスク十字の飾りがない物、クッキー生地の代わりにパイ生地を使ったものや、カスタードクリームが入った物などバラエティーに富んだお菓子。

ビアリッツ

by T.P Photographie

フランスでも有数の高級リゾート地であるビアリッツ。19世紀以来、王族貴族の集うリゾート地としても知られています。サーフィンのメッカとしても有名で、国内外から多くのサーファー達が集まる街でもあります。

by brunotto

岩の上に聖女の像が置かれているロシェ・ド・ラ・ヴィエルジュ(Rocher de la Vierge)は、夕暮れ時に訪れるのがオススメ。ピンク色に染まった空と海を背後に佇む聖女の姿は美しく、神々しいですね。

by clotilde

チョコレートやマカロンなどフランスバスクを代表するスイーツをご紹介しましたが、美食の都はそれだけではありません!バスクの伝統料理にも舌鼓を打つこと間違いなしです。こちらはアショアという、牛肉もしくは羊肉のひき肉に、細かく刻んだタマネギ、赤や緑のピーマン、ニンニク、エスプレットなどを混ぜて炒めたのち、白ワインとローリエを加え、塩、胡椒をして煮込んだものです。見るからにいい匂いが漂ってきそうですね。その他にも、タマネギ、トマト、ベルペッパー、そして卵を加えたピペラードや、卵の代わりに鶏肉を加えて煮込むプレ・バスケーズなど、食欲をそそるバスクの家庭料理もたくさんあります。

こちらの頭とお尻が黒い豚は、幻の豚と呼ばれるフランス・バスク地方の地豚「ピー・ノワール・デュ・ペイ・バスク」。実はバスク豚の純血種は、約30年前にわずか20頭あまりに減ってしまい絶滅寸前だったところを、ピエール・オテイザ氏が復活に尽力し、約3000頭まで回復しました。

by luisete

大自然の中で栗やドングリ・ブナの実などをたっぷり食べて育ったバスク豚は、脂の部分が甘くてサラッとろけるようなおいしさなのだそうです。

美しい街並みに、おいしい食べ物、そしてフランスでありながら、いたるところにバスクらしさを垣間見ることができるフランスバスク地方。フランスに旅行にいく際は、ちょっと足をのばしてバスク地方を訪れてみませんか?

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